おとなになりたかった。
18歳になったばかりの夏、自分には足りないものばかりだった。
仕事、金、将来への安定性。
現実的なものばかりが足りなかった。
25歳になった。
仕事も金も、将来への安定性も、今は持ち合わせた。
今、あの頃に劣るのは、行動力と勇気。
あの頃より優っているのは、
彼女への想い。
『おとなごっこ』
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あらすじ
老舗旅館の若旦那・藤元藍。
25歳になっても高校時代の彼女が忘れられず、縁談も断るほど。
ひょんなことで彼女と再会した時ーーー彼女には小学1年生の息子がいた。